今日は、意外と知られていないけれど、膝の不調と密接に関わっている筋肉「膝窩筋(しっかきん)」についてお話しします。
膝がなんとなく痛い、後ろが引っかかる感じがする、深くしゃがむと違和感がある…そんな方にとってヒントになる内容だと思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
● 膝窩筋とは?
膝窩筋は、膝の裏側にある小さな筋肉で、ふとももの骨(大腿骨)と、すねの骨(脛骨)をつないでいます。主に膝を曲げる動作の初期段階で使われる筋肉で、膝がピンと伸びている状態から曲がり始めるとき、いわゆる「ロックを解除する」役目を果たしています。
普段あまり意識されることはありませんが、実はこの筋肉がしっかり働いていないと、膝関節に余計な負担がかかってしまうのです。

● 膝の後ろの痛みや違和感の原因に?
膝窩筋が硬くなったり、うまく働かなくなると、以下のような症状が出ることがあります:
- 膝の後ろ側の痛み
- 深くしゃがんだ時の引っかかり感
- 膝の外側や裏側の違和感
- 膝が不安定に感じる
こうした症状がある場合、「半月板」や「靭帯」が原因と思われがちですが、実は膝窩筋の機能不全が隠れていることも珍しくありません。
● 実は、半月板と“くっついてる”こともある膝窩筋
ちょっと専門的な話になりますが、膝窩筋は個人差によって、外側の半月板と直接つながっている人もいます。
割合としては、だいたい2人に1人くらい。このタイプの人は、膝窩筋の働きが落ちると、半月板の動きが悪くなり、「インピンジメント症候群」と呼ばれる状態(関節内で何かが引っかかるような感覚)になることがあります。
つまり、膝窩筋をしっかり整えておくことで、半月板や膝関節の不調を予防・改善できるというわけです。
● 膝の曲げ方によって膝窩筋の働きが変わる
膝窩筋は、膝を曲げる角度によって以下のように変化します:
- 0-60°:膝窩筋が伸ばされながら働いている
- 60-100°:筋肉がゆるみ、働きが減る
- 120°以上:再び膝窩筋が伸ばされて負担がかかる
この特性から、しゃがむと膝の裏が痛む人や、ちょっと曲げただけで痛い人は、膝窩筋の問題が隠れているかもしれません。
● セルフチェックしてみましょう
こんな症状があれば、膝窩筋が関係している可能性があります:
- 膝を曲げ始めたとき、後ろに痛みが走る
- 深くしゃがんだときに膝の裏側がツンと張る
- 膝がなんとなく不安定でグラグラする
- 膝の外側から裏側にかけての違和感
● まとめ
膝窩筋は小さな筋肉ですが、膝の安定性やスムーズな動きにとても重要な役割を担っています。普段あまり意識されない場所だからこそ、違和感があるときは要注意です。
神戸足の整体院 ばくは、膝窩筋を含めた膝周りの筋肉の調整、歩き方の指導、そして足元から整える靴のアドバイスも行っています。
「最近、しゃがむのがつらい…」「階段で膝の裏が痛い…」 そんなお悩みがある方は、ぜひ一度ご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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